第11弾 開催記録

A. 初めてのフィジカルコンピューティング

日時 2016年2月27日(土)10:00~12:00
場所 サンサン横手
担当講師 Windows女子部チームクラウド / 大平 かづみ ,日本マイクロソフト株式会社 / 吉田 雄哉
参加者 11人

【セミナー内容】 ITAP#11セミナーA、「初めてのフィジカルコンピューティング」に参加しました。
人数が多かったということで、私と信田さんが二人一組で物理作業とパソコン作業をしました。やるべきことがとてもたくさんあり、ダウンロードや設定などの手間にかなり時間を吸われてしまいました。講師のお二方の個別の助けで、どうにか最後のほうまでたどり着きましたが、もっと時間を取ってじっくり向き合えれば!とも思います。

まず、初めてのフィジカルコンピューティングというタイトルですが、フィジカルコンピューティングとは、つまり……?と疑問符を浮かべていました。フィジカルコンピューティング、もしくはIoT(Internet of Thing/モノのインターネット)は、インターネットやクラウドを介してモノを制御することだそうです。ある機器で収集したデータをインターネットで好きなところへ送信したり、インターネット経由で遠隔地から機器を操作したりするのが代表的な使い方だということです。 今回は電子機器を光センサーとして使えるようにプログラミングし、センサーデータを可視化するためにクラウドに接続する、という手順でした。

使用した電子機器(マイコン)はESP-WROOM-02、マイコンの開発環境はArduino IDE、使用したサービスはAzure Event Hubs、 Azure Stream Analytics(クラウド連携)とPower BI(センサーデータ分析・可視化)です。 流れとしては、マイコンの組み立て(LEDを点滅させる用と光センサーを見る用の二種)、Arduino IDEでマイコンへの命令の書き込み(上記二種)、Power BIアカウント取得、マイコンからのデータをPower BIに送るためのAzure Event HubsとAzure Stream Analyticsの設定、データ分析となります。

大変だったのは電子機器の組み立てと、Azureサービスの設定でした。 電子機器の組み立ては、部品が小さくほとんど見分けがつかないものがあり、信田さんに任せてしまいました。LEDライトを点滅させるのと光センサーを完成させるのは何とかなったのですが、あとで私の記憶違いにより間違いやすい部品を間違えていたことが判明して申し訳なく思いました。
Azureサービスの設定は私が行いましたが、やはり何らかの手順ミスでセンサーデータをPower BIでのグラフ化にまで到達できず、悔しかったです。 Azureアカウントはまだ使えるようなので、リベンジを試みたいところです。

印象に残ったのは、マイコンに書き込んだ命令が実行されたときです。LEDの点滅や、次々に出力される光量データ(センサーへの光の当たり方を変えると数値が違ってくる)は見ているだけで楽しいものでした。 また、Azureの懐の広さも印象深かったです。Azureは以前のセミナーでも利用したことがありますが、その時はまったく異なる使途でした。様々なサービス同士、モノとサービスまでつなげてしまうクラウドの可能性の広さがひしひしと伝わるセミナーでした。

B. 大手経営コンサルティング会社を退職し起業しました!! 起業して本当に苦しかったこと、めちゃくちゃ楽しかったこと。東京じゃなく横手だからこそ、すべて隠さずに話します。

日時 2016年2月27日(土)13:00~14:30
場所 サンサン横手
担当講師 株式会社シンカ / 江尻 高宏
参加者 27人

【セミナー内容】
今回のセミナーでは、大手SIer、経営コンサルティング会社を経て株式会社シンカを立ち上げた江尻高宏さんが、『起業』とはなにか?経営とはどのようなものか?苦しみから喜びまでその全てを語ってくれました。

日本総研では技術者として、船井総研では経営コンサルタントとして、仕事内容や業種が全く違う2つの会社を経験しましたが、その全ての経験が起業に役立ったという江尻さん。これらの経験を経て起業するときに大切だと思ったことが、「自分の経験とやりたいことからビジネスを考える」ことと「そのビジネスで儲かるという根拠を作る」ということだそうです。江尻さんの場合、日本総研と船井総研時代にCTIとクラウドに出会い、後の『シンカCTI』となるクラウド型CTIでビジネスを展開したいと考えました。そして今までの知識や経験、人脈などを使い、市場調査による裏付けをとることで、そこから儲かるという確信が生まれたそうです。起業した方は、こうと思ったら直ぐに行動するといったイメージですが、なんの根拠もなく行動するのではなく、将来のビジョンをしっかり持つことが大事なんだと感じました。また、起業してからも資金繰りや現実と想像とのギャップに苦しんだそうですが、そんな時でも自分の「情熱」を持って行動することで乗り越えてこられたと語っており、どんな状況でも「情熱」を持ち続けることが成功に繋がると感じました。そして最後に江尻さんは何事も「チャレンジ」してみることが一番大事だと語っておりました。起業を始め、新しいことをやるのは苦しいことも多いですが、その分喜びは計り知れないものです。「チャレンジ」することの価値を改めて再認識できたセミナーでした。

C. 提案力☆営業力☆自分力向上!! お客様に伝わる簡単一枚スライドの作り方・他

日時 2016年2月27日(土)14:45~16:45
場所 サンサン横手
担当講師 ネットコマース株式会社 / 斎藤 昌義 ,株式会社ディアイティ / 河野 省二
参加者 27人

【セミナー内容】
「『伝えた』という自分の満足のためではなく、『伝わった』という相手の真実のため」――。

プレゼンするときに必ずと言っていいほど用いるスライド。普段は何枚も用意し、話が進むにつれてスライドを切り替えていくといったスタイルが一般的です。しかし、できるだけ多くのの情報を知ってもらいたくてたくさんのスライドを使ったところで、相手にとってはスライドが多すぎてわかりづらい、結局何が言いたかったのかわからなかった、もしかしたら肝心なところさえも伝わっていないかもしれません。ということで今回、たったのスライド一枚で明確に相手に情報を伝える方法をネットコマースの斎藤さん、ディアイティの河野さんに伝授していただきました。分かりやすいスライドを作るためには、プレゼンを行う前に『目的』、『内容』、『相手』の3つを明確にすること、そしてそれを簡潔に伝えるために「引き算」し(つまり要らないものを削ぎ落とし)、本当に伝えたい事だけをカタチにするのが大切なのだそうです。それらを踏まえ、参加者は紙に伝えたいことをまとめスライドの原案を作成していました。セミナーの最後には参加者の中から数名登壇し、できたスライドを使って簡易プレゼンが行われました。登壇者の皆様がたった一枚のスライドで分かりやすくプレゼンしていたので、他の参加者も相手に伝わるスライドというのはどういうものなのかを感じることができたのではないでしょうか。